先輩、今日もお疲れ様でした!
今日は早く終わったし、たまには一杯やっていくか?
お~いいですね~。
実は近所に気になる焼き鳥屋を見つけたんですよ。先輩。
よし! じゃあ、そこにいってみよう。
お~い、まだか~。
さっきから同じとこグルグル歩いている気がすんだけど・・・。
えっと、すみません、僕方向音痴なんで。
あれ?確かこの変だと思ったんですけど・・・。
あ、ここだ ここだ!お待たせしました先輩。
・・・でも、なんか店の中静かですね、先輩。
ん、確かに。。。
まあでも歩きまわって喉がカラカラなので、とりあえず中はいろう!
あれ・・・?えっと・・・
へいらっしゃい!2名様ですね。カウンターどうぞ。
あ、ええ・・・。先輩、失敗したかもですね。
このカウンター席・・・。
どうしたんですか?先輩
へい名物串盛り大皿と唐揚げタワーおまち~
お~っきた~。
どれどれ、ん!けっこう、うまいですよ、先輩。
ん!たしかに結構いけるな。
でも、この店・・・
先輩、何キョロキョロしてるんですか?
・・・いや、なんでもない。
- そして閉店後 -
今日の売上もいまいちだな・・・。
オープン当初はお客さんもたくさん来てくれてたのになぁ。
ごめんね~、今日はもう閉店だよ~。
お、なんだいあんた。今日来てくれたお客さん?
先輩、やめましょうよ~。
俺は、せっかく料理が美味しいのに家具がだめなために損している、
そんな店は放っておけないタチなんだ。
あんた何者だ?
ご紹介遅れました。
私、家具のコンサルタント・販売をおこなっていますシェイズ太郎ともうします。
で、その家具屋さんがうちに何の用だい?
売上が上がらなくて悩んでいるようですが、
この店には料理以外の問題点が3つあります!
おい、なんだい!うちの店にいちゃもんつけるきかい?
いちゃもんかどうかは一度私の話を聞いてから判断してください!
おっ・・・おう、なにやらすごい自信だな。
じゃあ聞くだけ聞いてやるよ。
ありがとうございます。
まず1つ目の問題!
大将、席数やテーブルの大きさはどうやって決めましたか?
えっと、工務店の人が、だいたいこのくらいの広さだったら、
このくらいの大きさのテーブルで、このくらいの席数だよ。って言われて。。。
そこがおおきな間違いです!
え!?なんだって?
この店の料理は全て大皿で、しかも結構なスピードで料理がならぶので、
このテーブルの大きさでは、食べにくくて仕方ないんです。
席数は坪数ではなく、提供する料理→テーブルの大きさ→席数という手順で決めるもんなんです。
たしかに言われてみれば大皿の料理がどんどんテーブルに並べられて自分のビールや取り皿をおく場所にもこまってたし、お皿同士がくっついてて、食べづらかったですね。
な、なるほど。。。
そして2つ目の問題点。
このぎゅうぎゅうのカウンターです。
この店の食事形態だと、この狭さでは気持よく食事することができません。
うん、それは俺も少し狭いかな、と思ってたんだけど、やっぱり売上のために席数を確保したくて。
代わりに後ろのテーブル席、ここはゆとりがありすぎです。
たとえばこのテーブル席をベンチシートにするだけで、席数を増やすことができます。
なるほど!
ベンチシートは後ろに椅子を引くスペースが必要ないため、効果的に席数を確保することができるのか!
な、なるほど。。。
そして3つ目。
団体用のテーブルの空間がせまい。
そうなんだよ。ただ、そこに柱があってそれがじゃましててうまく席を置けないんだよな。
この柱がなければもっと効率よく席をおけるんだけど。。。
例えばこんな配置にしてみたらどうでしょうか?
みなさん柱があるとそれをよけるように家具を配置してしまいがちですが、
逆に柱を利用するようにして配置することもできます。
な、なるほど。。。
本当だ!
ぎゅうぎゅうだったテーブル席が広くなってゆとりのある空間になった!
いちゃもんじゃないのはよく分かったよ。
でも、そこまでしようと思うと工事とか大変でお金がかかるんだろ?
うちは提案にかかる費用、図面作成にかかる費用は一切いただいていません。
工事も家具設置にかかわる簡単なものは全部社内ワンストップで できるため格安で対応可能です。
それはすごいですね!先輩!
あんたの熱意のこもった提案にとても共感したよ。
ぜひ頼む!お客さんを増やしてくれ!
まかせてください!!
- そして1ヶ月後 -
へいらっしゃい、あ、シェイズさん毎度どうも。
先輩、すごい、流行ってますね!
おかげさまであれからリピートしてくれるお客さんが増えて、どんどん売上も上がってきてるよ。
うまいビールにうまい料理、そしてくつろげる空間。最高のお店ですね!
ぷはーっ。自分が仕事したお店で飲むビールは最高だね。